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お化け屋敷「星慈脳病院」
Last Update:2024/10/24(木) 15:09

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ルーム説明遊園地「コズミックランド」内の施設
場所星導市
傾向戦闘非推奨


 ▼ルームの詳細について
※こちらは【遊園地「コズミックランド」】(https://kirabosi.sakuraweb.com/list/list.cgi?id=17&mode=show)内の施設です。

【お化け屋敷 星慈脳病院(せいじのうびょういん)】
それはまだ異能が「ギフト」と名付けられるよりも前の話。
奇異な存在として扱われたギフテッドたちは、化物、精神疾患者、異常者として一つの病院に押し込められた。
その中では日夜、ギフテッドの研究という名目で、身の毛もよだつ人体実験を密かに繰り返されていたという。
しかし1934年。
名称が確定したことで、ギフテッドの人権を守る動きは徐々に活発になっていき、自然とその病院は閉鎖へと追い込まれていった。
現在、廃病院となったこの「星慈脳病院」では、昼間でも誰かが泣き叫び、苦しむ声が聞こえてくるという。
彼らの魂を慰めるべく、廃病院の中のどこかにある鐘を鳴らすため、貴方たちはこの廃病院に向かうことになった……。

というストーリー(※)の廃病院型お化け屋敷。
(※この物語はフィクションであり、きら星の人物・団体・事件とは一切関係ありません)
二階建ての病院であるが地下室もあり、順路的には「一階→(螺旋階段)→二階→(エレベーター)→地下室」と向かうことになる。
病院内はどこも消毒液とほこりっぽい臭いがし、嗅覚からも恐怖を掻き立ててくると評判。
基本的に院内の扉類は触っても開かないようになっており「特定の小物以外の小物や扉、オバケはお触り禁止で」と事前説明され、1グループにつき懐中電灯1つを渡される。
意外と凝られており、脱出までに時間がかかる、クリア出来なかった、などの声も多い。
(※ダイスで遊ぶ場合の脱出想定時間はリアル2〜3時間です。人数が増えれば、その分だけ長くなります)

<お化け屋敷の楽しみ方>
下記にあるダイス表を使い、指定されたダイスを振って、ダイスにある恐怖演出を体験なさってください。
各階には特別な情報があり「次の階へ」という表記に当たったら、次の階(二階もしくは地下室)のダイス表に移ってください。
どの階にも「緊急脱出口」が用意されており、望めば途中退場がいつでも出来ます。(リアル時間関係からの退室、PCのキャラ的に耐えられなくなっての退室、など)

もしダイスを振って、早い段階で次の階へ進める情報等を見つけてしまった場合。
次の階に向かっている途中で恐怖体験に遭った、として引き続き、その階のダイスを振っても構いません
反対に、ダイスを振っても振っても次の階に進める情報等が見つからない、とした場合。
4回以上、ダイスを振っていれば強制的に次の階に進める情報等を見つけた(=目的のダイス目の内容が起こる)、として構いません。(※≪2階 ダイス表≫の場合、『ダイス目:4』の内容が起こります)
また連続して同じダイス目を引いてしまった場合などは、ダイスを振り直しても構いません。

≪入口 エントランス≫
待合室として用意されたエントランスからお化け屋敷は始まる。
中に入れば昼間であっても真っ暗であり、渡された懐中電灯と院内を照らすわずかな光のみが頼りだ。
待合用の木製長椅子は朽ち果て、掲示板にはボロボロになった黄ばんだ紙らしきものが貼られている。
木製の床はギシギシと軋み、あちらこちらに古い車椅子が横倒しになっていたり、並んでいたりとする。
窓口のカウンターには錆びた呼び鈴があるが、その窓口にも鉄格子がなされ、受付も一つの檻のようだ。
(→≪一階 ダイス表≫へ)

≪一階 ダイス表≫1D6
1:暗闇の中を進んでいくと――ぢりりりん!ぢりりりりりん!!……どこからか黒電話の音が鳴り響いてくる。受付に置かれていた黒電話だろうか。しばらくけたたましく鳴り響いていた電話の音は、ふいに、ぷつりと途切れ、辺りはまた、しん、と静まり返った。

2:長い廊下が続いている。廊下を歩いていて、ある違和感に気付く。この病院には――窓がない。本来、窓があるべき場所は、全て壁だ。そうして、反対側にはずらりと並んだ扉。扉には横に細長い、小さな窓がついt―― ドンドンドンドンドン!!!! 突然、その扉が内側から叩かれた。見れば、扉の細長い窓から、 目 が。目がじっとこちらを見つめている。だが、それもすぐに、シャッ!と閉じられ、あとは沈黙だけしか残らなかった。

3:小さな部屋の中央に木製の椅子が置かれている。ひじ掛けには手首を固定するらしき拘束具があり、足首辺りにも同様に。背もたれは長く、頭部辺りにも固定具がある。そして、椅子の座面にはべったりと黒い染みが――椅子の傍に寄った時だ。ガッ!と足首を何かが掴む感触がした。慌てて足元を見るも――そこには何もない。

4:ぴちょん……ぴちょん……天井から水滴のようなものが垂れてくる。見上げれば―― 天 井 に 女 が 張 り 付 い て い た。長い黒髪から水滴のようなものが垂れ、白目がちの目がこちらを見下ろしていた。その口元が、にやり、と笑む――。

5:ずるり、ぴちゃ……ずるり、ぴちゃ…… 何かが這うような音が背後から響いてくる。もし、振り返るのならそこにはぼろきれをまとった、 人 の 姿 し た ナ ニ カ が、こちらに向かって、ゆっくり……ゆっくり……濡れた音を響かせて這ってきていた……

6:ぱち……ぱちちち……不規則に明滅する光が見える。寄ってみれば丸電球が明滅し、その下に掲示板があった。掲示板に貼られた紙は、どれもボロボロでよく読めないが、一枚だけ辛うじて読めるものがある。『【注意】消灯の鐘を持っている者は、二階の   に返却するように』――どこに返すのか、ハッキリと読めないが目的の鐘は二階にあるかもしれない。掲示板を通り過ぎた奥にある金属製の螺旋階段を上って二階に行こう。(→≪二階 ダイス表≫へ) 

≪二階 ダイス表≫1D6
1:開いた扉がある。中を覗くと、ここは手術室だろうか。金属製の手術台がいくつか並び錆びたメスや剪刀 (はさみ)、鑷子 (ピンセット)が床に散らばっている。他にも薬品らしき瓶が――ガタン!!突然、奥の手術台のシーツがめくれ、そこから 皮が剥がされ、半 分 筋 肉 が む き 出 し に な っ た 人 が呻きながらこちらへと手を伸ばし迫ってくる!

2:カウンターがある一角に来た。事務机らしきものがあることから、ここはナースステーションだろうか。書類らしきものが散乱し、注射器や空の薬瓶もあちこちに散らばっている。壁に目をやれば、まだ残っている掲示物の中で『エレベーターで事故多発。地下室に降りる際は気を付けるように』という、注意喚起の張り紙があった――
 ぢりりりりん!!ぢりりりりん!! 突然、けたたましい電話の音が響き渡る。カウンターの裏側。机の上に黒電話は乗っていた。それは、誰かが取るまでなり続けている……意を決して、受話器を耳に当てれば『みぎによん、ひだりにに、みぎによん、ひだりにに』と何かの暗号のようなものが聞こえてきた、と突然!笑い声と冷たい何かが耳に吹きかけられた!耳に異常はないが、やけに冷たさが残っている……

3:ふいに懐中電灯の明かりが弱くなった。辺りは真っ暗だ。暗いのに、何かの視線を感じる。こちらを見ている。闇の中から、何者かの息遣いが聞こえる。じっと……じっと…… 何 か が こ ち ら を 伺 っ て い る  ……そんな気配がする。

4:少し雰囲気の違う部屋がある。扉の上を見て見れば『院長室』と書かれているのが辛うじて読めるか。観音開きの木製扉は常に開いており、広い。その向こうには大きめの木製デスクと椅子。壁沿いには本棚やレコードらしきものも置かれ、応接用のソファセットがあった。壁には『清部 太郎』という医師資格証が額縁に入れられて飾られている。もちろん、どれも朽ちておりボロボロである。調べていけば、大きめのデスクの下にダイヤル式の金庫が置かれていた。――【暗証番号】のヒントはどこかになかっただろうか。
※【暗証番号】が解らない場合 ⇒ ≪二階 ダイス表≫を振って【暗証番号】を探す。2回以上振って見つからねば強制的に【暗証番号】(ダイス目:2の内容)が見つかる。【暗証番号】が見つかったら、ダイスを振らず【院長室】に戻ってきたとして金庫を開けられる)
※【暗証番号】を知っていた場合 ⇒ 金庫のダイヤルを【暗証番号】通りに回す。そうすれば、軋んだ音を立てて金庫は開いた。中に入っているのは――【鐘を鳴らす小さな木槌】と紙切れが一枚。紙切れは『死亡通知書』だった。ボロボロで虫に食われほとんど読めないが、読めるところを拾っていくと『氏名:○部 太○」『死因の種類:事故』『死亡の原因:頭蓋骨陥没』『追加事項:鐘を頭部から引き剥がすことが困難 地下の死体安置所に保管』とあった。――【鐘を鳴らす小さな木槌】を持って、エレベーターに向かおう。(→≪エレベーター≫へ)

5:「    」――誰かが(ダイスを振った人)を呼んでいる。名前が呼ばれている。呼んでいる方を見れば――血の気のない 白 い 顔 が、扉の陰から、通路の角から、貴方の真後ろから……見つめている。じっ、と……じぃっ、と……

6:長い長い廊下だ。両側に病室らしき扉が並んでおり、廊下を進んでいくと バン!! と一斉に扉が開いた。中から出てくるのは、人の姿をした ナ ニ カ 。肉を削ぎ落さた者、顔を焼かれた者、口を縫われた者、這いつくばってやってくる者……口々に恨み言を洩らしながら、のそり、のそりと追いかけてくる――

≪エレベーター≫
廊下を進めば、自分で格子扉を閉めるタイプの古いエレベーターが見える。
エレベーターはオレンジ色の電球が付いており、乗り込めて4人が限度といったサイズだ。
乗り込み、格子扉を閉じれば勝手にエレベーターは動き、地下へと。
途中、ふつ、とエレベーターの灯りが落ちた。
真っ暗闇の中、それでもエレベーターは動き続ける。降りて、降りて……地下へ。(→≪地下 ダイス表≫へ)

≪地下 ダイス表≫1D6
エレベーターが止まる。
地下室はひんやりとしており、無機質な空間だった。
目の前には『四角い引き出しの扉のようなもの』が並んでいるのが見える。
ドラマなどで見た覚えがある人は、すぐに気付くだろう。
それが遺体を入れる『遺体安置ロッカー』である、と。
ロッカーは6つ
このどれかに、目的の 鐘 があるはずだ。
(※ここでは、ダイス目の内容は 『1度しか起こりません』。同じダイス目を引いた場合は無視して振り直してください)
(※また4回振って(同じダイス目を引いた場合はカウントしません)目的のロッカーが見つけられねば白衣ゾンビが現れ、参加者全員を抱えて外に連れ出し 『ミッション失敗』(※詳細≪ミッション失敗≫) となります)

1:ロッカーの取っ手を握り、引こうとして――重さに気付く。明らかに他のロッカーより重い。それでも力を込めて引っ張れば、少しだけロッカーが開い―― ガッ! やせ細った青白い手がロッカー隙間から出てくると、ロッカーを開けようとしていた人の手首を掴んだ!振りほどこうとすれば、その手はロッカーの奥に引っ込み、ロッカーは自然と閉じられた……。

2:ロッカーの取っ手を握り、ゆっくりと引き出していく。中には布に巻かれた、人らしきものが入っている。頭部を確認しようとすると、 びくん!びくっびくっ! それが痙攣し始めた!布の上からでも頭部に鐘らしきものは見えない――ハズレのようだ。

3:ロッカーの取っ手を握り、引き出s――突然!中から黒いものが大量に出てきた!わらわらかさかさわらわらわらかさかさか……と出てくるそれは、黒光りをする虫のように見える。ロッカーから飛び出し、足元を走り回り――だが、それらはすぐに、ふ、と消えた……。中を確認しても、ボロキレがあるだけで他には何もない。

4:ロッカーの取っ手を握り、思い切って引き出す。そこにはみっちりと日本人形が詰まっていた。顔が割れてしまっている人形、こちらを見ている人形、焼け焦げた人形、錆びたメスが刺さった人形、人形――人形……

5:ロッカーの取っ手を握り、意を決して引き出す。そこには――ボロボロの布があるだけだった。やけに汚れている布には、べったりと黒い染みが付着している……。

6:ギギギ……軋みながらロッカーが引き出される。足が現れ、胴が現れ、胸が現れ 鐘 が 突 き 刺 さ っ た 頭部が現れる。鐘は小さな銅鐸(どうたく)のようなもので、頭部から引き抜くのは難しそうだ。二階で手に入れた【鐘を鳴らす小さな木槌】を手に、銅鐸を鳴らそうとすると ガッ! とその手首を掴まれた。それでも、銅鐸を鳴らすことが出来れば、こぉーん、と独特の音が響き渡り―― ガタガタガタガタ! と一斉に、ロッカーの内側でナニカが暴れるような音がした!だが、それもすぐにぴたりと止み、手首を握っていた遺体も手を放して静かになっていた。――ミッションクリア。(→≪ミッションクリア≫へ)


≪ミッション失敗≫
(4回――間違ったロッカーを開けた。その時! ドンドンドンドンドン!! 壁の一部が外側から激しく叩かれたかと思うと、 バ ン ! と開いた。そこから飛び出してくるのは、ボロボロの白衣をまとったゾンビたち。一斉に襲い掛かり、羽交い絞めにして壁の向こう側へと連れて行く。そこにあるのは【緊急脱出口】の扉。――どうやらミッション失敗してしまったようだ。【木槌と懐中電灯】を白衣ゾンビに返して、外に出よう……)

≪ミッションクリア≫
(院内はすっかり静まっている。その時、ギィ……、と壁の一つが開いた。その向こうにいたのは、笑顔で出迎える看護師だった。『ありがとうございました。おかげでこの星慈脳病院も静かになるでしょう』そう告げ、【木槌と懐中電灯】を渡すように指示をしてくる。渡せば、代わりに『星慈脳病院 制覇』ステッカーを各人に渡してくれた。そのまま外に出れる扉を示してくれる。扉を確認し振り返ると――そこには看護師はもういなかった………)


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Miniりすと v4.01